ボーズマンに日本文化がやってきた!
ここ最近ひっじょーに忙しかったので、ブログもかけない日々が続きました。
それはこのタイトルの『ボーズマンに日本文化の日がやってきた!』からです。
わが社がこのプログラムのホストの一つであったことから、その準備に毎日追われる日々でした。
というのも、日本でも有名デパートやホテルのお部屋を豪華に飾る先生がたが何名も来られて、ボーズマンの人々にIKEBANAを教えるという企画が約半年の期間を経て実現したのです。それも、最終的には来られたのは生け花の先生がただけでなく、お茶の先生や、書道の先生、尺八の先生などもご一緒です。
ほんと、その日はすべて日本でもめったに見られることのない、伝統日本の1日でした。このプログラムはボーズマンのダウンタウンにある図書館で行われたのですが、図書館の強い要望で、当初5月24日に撤収される予定だったいけばなは、今もまだ図書館で人々の目を楽しませています。
ただこのプログラム、なんといっても大変だったのはお花が生き物である以上、お花の状態を管理するということでしょうか。。
まずは日本からオーダーされてきた花をすべて英訳、学名に翻訳して表にすることからこの作業は始まりました。自分が少しは、かつて植物を学んだことがあり、まったくちんぷんかんぷん!?ではなかったのが少しは幸いしました。
やっとオーダーが整い、花やさんにオーダーをしたらそれで終わりかと思いきや、花屋さんのいうことにや、「花も水揚げさせる必要がありますし、つぼみも少しは開かせる必要がありますから、先生がたが到着される木曜日より早めの月曜日に到着させたほうがよいでしょう」とのこと。
急きょ我が家は花屋状態。大量のバケツを近くから買占めて、花やさんの指示通り「1インチななめカット、水3インチ」などの指示書をもとに花の水切りをすることになったのでした。
ところがそれまでの毎日の冷たいお天気とはかわって、花の到着の翌日はとても暖かな心地よい日和。花がどんどん開くものあり、水揚げが悪くてうなだれるものあり。。
もう気が気ではありません!
図書館に相談したところ、「うちの地下が涼しいからそこにうつしてもいいよ」とのこと。
昨日やっとこさっとこ我が家の部屋の中など、運び込んだ花のバケツを再び車に詰め込んで図書館の地下まで運びこむ作業が続きました。
やっと先生がたにお越しいただき、花の水揚げ状況などは決して満足いただけるものばかりではなかったと思われますが(^^;)とりあえずほっとしたのもつかのま、ワークショップの準備へと怒涛のごとくなだれこんでいったのでした。
先生がたのワークショップ予定日は土曜日。
ボーズマンでは金曜日にその翌週分のイベント紙が通常の新聞にはさみ込まれます。
通常何か月も前から決まっているから、難しいだろうといわれていたイベント紙のフロントページは、日本からの生け花が飾り、イベント紙の見開き部分は両面このプログラムの記事でした!!
その新聞の記事掲載の前に、ワークショップはすべて満員。その日の朝から問い合わせの電話が次々かかってきて、図書館の職員は昼から電話応答に切り替えました。それくらいの大反響。
IKEBANAはボーズマンで一気にブームとなったのでした。
土曜日の昼から、ワークショップはスタートしました。
先生がたが最初参加者にデモンストレーションをお見せする場面では、とりあえず会場には入りきらないぐらいの人々が狭い中で譲り合って座り、はるかアラスカとの国境近くから車にのって5時間走ってやってきた人もいたり、熱気むんむん、先生が生けていく手先を見つめる視線が集中しました。
デモンストレーションの後は書道と茶道のお手前に分かれ、私は書道の部屋に入りましたが、初めて筆を持つ人々にとっては、縦線と横線を筆でふつうに書くだけでもつかみにくく、先生が示す山や川や木などのお手本をみながら、書き順も微妙になりつつも、みな熱心に、楽しげに書いていました。
書道の2ラウンドのワークショップが終わったころ、隣の生け花会場をのぞくと、大体生け終わった人々のうれしげな笑顔が並んでいました。
お茶は残念ながら見ることができませんでしたが、初めて飲むお抹茶の味はどんなものだったのでしょうね。
レセプションでは尺八の先生へのアンコールも飛んで、先生は日本の折り紙の兜をあたまにかぶり、アンコールに気さくに応えておられました。
会場にいたたくさんの人々が私の前までわざわざ来られみんな一様に言われたのは
「本当にこんな素敵なプログラムをやっていただいて、本当にありがとうございました。めったにこんな機会はないし、本当にこんなプログラムを開催してくれたことに感謝しています。」というもの。最近は日本でも生け花やお茶は昔と違ってだれでもするものではなくなっています。
私も生け花が作られていく過程をきちんと見たのは今回が初めてです。
これらのアートが多くのボーズマンの人々に触れる機会があって、日本人である私がそのお手伝いのいったんを担えたのはありがたいことでした。
来年もやってほしいなどという声もたくさんあって、私もそんな機会があるならぜひそうであってほしいなあと思いました。
人に伝える技があるって素晴らしいことですね。
震災の時のボーズマンの人々からの暖かな支援の気持ちに、この技術で少しでもお返しできたらというお気持ちで進んだこのワークショップ。ボーズマンの人々の心にはきっとその暖かな心がきっと伝わったことでしょう。
ワークショップのあと、先生がたをご案内してイエローストーンへ。
今回は先生がたがアメリカ文化の一端を知る機会を持ったわけですが。
日本文化とアメリカ文化とをつなぐお仕事。
こういう立場にあって、自分の持っている知識が少しでも役だったのはうれしいことでありました。
(私の下手な字も、初めて筆を持つ人々に比べれば少しはましで、お手本にもなるのでした)
それはこのタイトルの『ボーズマンに日本文化の日がやってきた!』からです。
わが社がこのプログラムのホストの一つであったことから、その準備に毎日追われる日々でした。
というのも、日本でも有名デパートやホテルのお部屋を豪華に飾る先生がたが何名も来られて、ボーズマンの人々にIKEBANAを教えるという企画が約半年の期間を経て実現したのです。それも、最終的には来られたのは生け花の先生がただけでなく、お茶の先生や、書道の先生、尺八の先生などもご一緒です。
ほんと、その日はすべて日本でもめったに見られることのない、伝統日本の1日でした。このプログラムはボーズマンのダウンタウンにある図書館で行われたのですが、図書館の強い要望で、当初5月24日に撤収される予定だったいけばなは、今もまだ図書館で人々の目を楽しませています。
ただこのプログラム、なんといっても大変だったのはお花が生き物である以上、お花の状態を管理するということでしょうか。。
まずは日本からオーダーされてきた花をすべて英訳、学名に翻訳して表にすることからこの作業は始まりました。自分が少しは、かつて植物を学んだことがあり、まったくちんぷんかんぷん!?ではなかったのが少しは幸いしました。
やっとオーダーが整い、花やさんにオーダーをしたらそれで終わりかと思いきや、花屋さんのいうことにや、「花も水揚げさせる必要がありますし、つぼみも少しは開かせる必要がありますから、先生がたが到着される木曜日より早めの月曜日に到着させたほうがよいでしょう」とのこと。
急きょ我が家は花屋状態。大量のバケツを近くから買占めて、花やさんの指示通り「1インチななめカット、水3インチ」などの指示書をもとに花の水切りをすることになったのでした。
ところがそれまでの毎日の冷たいお天気とはかわって、花の到着の翌日はとても暖かな心地よい日和。花がどんどん開くものあり、水揚げが悪くてうなだれるものあり。。
もう気が気ではありません!
図書館に相談したところ、「うちの地下が涼しいからそこにうつしてもいいよ」とのこと。
昨日やっとこさっとこ我が家の部屋の中など、運び込んだ花のバケツを再び車に詰め込んで図書館の地下まで運びこむ作業が続きました。
やっと先生がたにお越しいただき、花の水揚げ状況などは決して満足いただけるものばかりではなかったと思われますが(^^;)とりあえずほっとしたのもつかのま、ワークショップの準備へと怒涛のごとくなだれこんでいったのでした。
先生がたのワークショップ予定日は土曜日。
ボーズマンでは金曜日にその翌週分のイベント紙が通常の新聞にはさみ込まれます。
通常何か月も前から決まっているから、難しいだろうといわれていたイベント紙のフロントページは、日本からの生け花が飾り、イベント紙の見開き部分は両面このプログラムの記事でした!!
その新聞の記事掲載の前に、ワークショップはすべて満員。その日の朝から問い合わせの電話が次々かかってきて、図書館の職員は昼から電話応答に切り替えました。それくらいの大反響。
IKEBANAはボーズマンで一気にブームとなったのでした。
土曜日の昼から、ワークショップはスタートしました。
先生がたが最初参加者にデモンストレーションをお見せする場面では、とりあえず会場には入りきらないぐらいの人々が狭い中で譲り合って座り、はるかアラスカとの国境近くから車にのって5時間走ってやってきた人もいたり、熱気むんむん、先生が生けていく手先を見つめる視線が集中しました。
デモンストレーションの後は書道と茶道のお手前に分かれ、私は書道の部屋に入りましたが、初めて筆を持つ人々にとっては、縦線と横線を筆でふつうに書くだけでもつかみにくく、先生が示す山や川や木などのお手本をみながら、書き順も微妙になりつつも、みな熱心に、楽しげに書いていました。
書道の2ラウンドのワークショップが終わったころ、隣の生け花会場をのぞくと、大体生け終わった人々のうれしげな笑顔が並んでいました。
お茶は残念ながら見ることができませんでしたが、初めて飲むお抹茶の味はどんなものだったのでしょうね。
レセプションでは尺八の先生へのアンコールも飛んで、先生は日本の折り紙の兜をあたまにかぶり、アンコールに気さくに応えておられました。
会場にいたたくさんの人々が私の前までわざわざ来られみんな一様に言われたのは
「本当にこんな素敵なプログラムをやっていただいて、本当にありがとうございました。めったにこんな機会はないし、本当にこんなプログラムを開催してくれたことに感謝しています。」というもの。最近は日本でも生け花やお茶は昔と違ってだれでもするものではなくなっています。
私も生け花が作られていく過程をきちんと見たのは今回が初めてです。
これらのアートが多くのボーズマンの人々に触れる機会があって、日本人である私がそのお手伝いのいったんを担えたのはありがたいことでした。
来年もやってほしいなどという声もたくさんあって、私もそんな機会があるならぜひそうであってほしいなあと思いました。
人に伝える技があるって素晴らしいことですね。
震災の時のボーズマンの人々からの暖かな支援の気持ちに、この技術で少しでもお返しできたらというお気持ちで進んだこのワークショップ。ボーズマンの人々の心にはきっとその暖かな心がきっと伝わったことでしょう。
ワークショップのあと、先生がたをご案内してイエローストーンへ。
今回は先生がたがアメリカ文化の一端を知る機会を持ったわけですが。
日本文化とアメリカ文化とをつなぐお仕事。
こういう立場にあって、自分の持っている知識が少しでも役だったのはうれしいことでありました。
(私の下手な字も、初めて筆を持つ人々に比べれば少しはましで、お手本にもなるのでした)
by tinbraun2
| 2011-05-28 07:19
| 文化考
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